本屋の神様

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記憶スケッチアカデミー

電車の中で、思わず吹き出しそうになったことはありますか?

私はあります。

うっかり、ナンシー関の記憶スケッチアカデミーを読んでしまったから。

通勤帰りに読んでいたので、もう、帰宅するまで我慢するのが大変でした。(そもそも、我慢するくらいならそんなの読むな、という話ですが)

 

   

 

そもそも、記憶スケッチアカデミーとはなんぞや? なのですが、

提示されたお題を記憶のみに頼って描いてみることを「記憶スケッチ」、その作品を愛でながらも「人間と記憶とは、そして絵心とは」などについて研究しているのが「記憶スケッチアカデミー」なのです(出典:ナンシー関の記憶スケッチアカデミー2 』

とのこと。

 

なんの資料もなしに記憶を頼りに人々が描き出すスケッチを、ナンシー関が選り分け、ただひたすら独自のコメントをつけている、というだけのものなんだけれど、たまらなく面白い。

 カタログ「通販生活」で、95年からナンシー関が急逝するまで連載されていました。企画自体は誰にでもできるかも、ですが、コメントの秀逸さにかけてナンシー関に勝るものなし、なこの本。

 

ナンシー関の急逝で終了したことが心から惜しく、もっと読みたかったなあ、と思います。