本棚の整理のススメ
ビブリオマンシー
ぱっと開いた本のページに書いてある言葉を、天からのアドバイスとする占いのこと。
本の整理をしていると、これに似たことが起こります。
青葉の爽やかな5月、ここ一週間ほど、伸ばし伸ばしにしていた事務所の模様替え&本の整理をしていました。
本の整理って、頭の中の整理に似てるな、と思います。開いて中を見ながら、いる・いらないを決めるのは、これからの自分を選ぶことと、ほぼ同義です。気づかないうちに溜まっていた垢を落とす感じ。
その中で、「あ、これ、今の自分に必要だわ」、と思ったのが
デール・カーネギーの著書としては「人を動かす(D.カーネギー)」が有名ですね。いわゆる自己啓発・成功哲学の古典名著と言われるものです。
「こうすれば必ず人は動く(D.カーネギー)」の方は、それの実例版、というところでしょうか。元々、デール・カーネギーのラジオ講座のシナリオとして書かれ、講座終了後に文章化され、引き出し奥深くにしまわれていた原稿だったそうです。内容は生き方のベーシックな指針についてリアルな事例を交えながら書かれている読みやすい本です。
この1年ほど、結婚やら引越しやらで生活リズムの激変・諸々でちょっと気持ちが弛んでました。いろいろ、いい加減になってた自覚はあります。
そんな自分にとって、本から立ち現れてきた言葉は、
『取引をしようと思うなら、相手特有の問題が何であるかを発見し、相手がそれを解決できるよう、援助を提供すること』
自分が相手にとって何が提供できるか考えること。『取引』というと硬い感じがしますが、でも、これって全ての基本ですよね。ちょっと目が覚めました。よく考えれば当然のことなんだけど、何も考えない日々の生活でつく精神の贅肉に埋もれて忘れてました。
本棚の整理、おすすめです。なんとなく毎日スッキリしないな、と思う方、自宅の本棚でビブリオマンシーいかがでしょう?